【感想】小説「カラフル」を読んで


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一度、何かの色に染まってしまうとそこから抜け出すのは難しい。

それが例え辛いものであっても一種の居心地の良さ・感覚の麻痺に支配され抜け出そうという気持ちすら生まれず深みにはまっていく。

いろんな面を持っている人間だからこそ裏に有る色が見えない。見ようとしない。見えないのに見えたフリをする。

ほんっとおおおおおに、ままならないですよね!

最近、節約術とか、時間術とか、技術書とかばっかり読んでいて、体どころか心までがバキバキに凝り固まってしまっていたので、ふと弾みで本屋で購入しました題名「カラフル」。

今アニメでやっている「すべてがFになる」の隣に置いてあって、薄いし、題名が分かりやすいし、青春ものと書いてあるので、今の僕にぴったしなんじゃないかと、今思うと大分お疲れだったみたいですね。

今、半分ぐらい読み進め、だいぶどろどろでぐろぐろの展開で正直びっくりしたのですが、これマジで「高校生の読書感想文にぴったし!」とか銘打っていいのだろうか?

なんというか読んだあとの爽やかな読了感を求めていたのですが、現時点で大分胸がいっぱいです。頑張れ主人公っ・・!

カラフルあらすじ——

生前の罪により輪廻のサイクルから外された「ぼく」は
天使業界の抽選に当たり、再挑戦のチャンスを得た。

天使「おめでとうございます。抽選にあたりました」

「ぼく」は、自殺して死んだばかりの中学生・小林真の
身体に入り込み、人間世界で一定期間の修行をすることになります。

ここからはもしかしたらネタバレかもしれませんが!

重いお話しにも関わらず、使われている言葉などは比較的簡単で分かりやすいので適度に感情移入してサクサク読めます。

「皆、ひどい人たちに見えるけど、人それぞれ色々な想いを抱えて生きているんだよ。自分もそんな人のうちの一人なんだよ。」

というのが主旨だと思うのですが、僕の中でこの主人公自身が真君という可能性を捨てきれず・・・・。

まっさらな状態になった主人公だからこそ話せる自分の本当の性格。
最初は急に変わった主人公に周りがびっくりしてトラブルまみれになるかもしれないけど、そうすることで周りの人たちとも段々と打ち解けていく。
そういう流れになってほしいと願わずにはいられません。

もうね。ストーリー半分ほどで、後戻りできない状況になっているのでこのままでは僕の中の青春のイメージが大変なことになってしまいます。

話自体は本当に誰の身にも起きそうな事なので自戒の意味も込めて、男子女子に見ていただきたいものではありますが・・。

強く生きるために残酷なイメージを事前にすることは必要かもしれません。

・・・強く生きよう!

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